性の病と心の病 〜インターネッツを通じて出会ったぬくもり〜
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ある人は言う 君は滅びたのだと
ある人は言う 根拠もなく生きてると
とは言え君が この現代に渦巻く
メガやビットの海を泳いでいたとしてもだ
それがなんだって言うのか
何の意味も 何の価値もないさ
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大量の汗と精液が撒き散らかされる街、渋谷。
都会の人混みに紛れた織葉(おりは)は物思いに耽る。
インターネットの発達は僕等に何をもたらしたのだろう?
あるいは、その文明の利器は僕らから奪い取っていくのだろうか?
大切な何かを無くしている様な気もする今日この頃だ。
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そんなことを考え、人混みをかき分けながら歩く。
渋谷のスクランブル交差点に差し掛かる。
最早、耳慣れたBGMの様な都会の雑踏。
この日、織葉はアポの相手を待っていた。
この日の織葉はいつもと少し違う心持ちだった。
何故なら、スト師織葉ならぬネト師織葉として、今日はネトナンのアポだからだ。
ストリートナンパのアポとは異なり、この日初めて会う相手…いやが応にも期待は高まる。
しかも事前に確認していた写真の女性はかなり可愛い。スト高…いやネト高だった。
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↓事前の画像で確認していた彼女(イメージ)
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↓織葉の期待ボルテージ
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ピリリリリ♬
織葉のスマホが鳴る。
織葉「はいはーい♡あ、もう着いてんの?(╹◡╹)俺も今向かうとこ、、あ、アレかな?見つけたかも!今行くねー♡」
それらしき女性に駆け寄り話しかける織葉。
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↓実際の彼女(イメージ)
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織葉のメンタル↓
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典型的な詐欺写メである…
さっさと撤収するか…
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…いや、待てよ
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↓織葉の祖母
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…ち、違う、待ってくれお婆ちゃん!
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↓織葉の心の声(ストイック)
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織葉心の声『いやいやいやいやいやいやいや…
かなりのスト低…いやネト低だぞ!?
即れたとして、満足感が得られるのか!?
スタバで15分くらいお茶して、さっさと解散した方がマシじゃないか?むしろ今すぐ回れ右して帰った方が良いんじゃあ無いのか!?
そもそも、即ろうにもチングダは必至だ。
さすがにこんなモンスター即るってのは無いだろう!?』
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織葉は葛藤していた。
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↓織葉心の声(ストイック)
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…そして、織葉が出した結論は、、、
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ネト低「あーなんか今日風邪気味で体調悪いんですぅ」
織葉「そうなんだ!じゃあベッドで横にならないとね(╹◡╹)」
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当然のように道玄坂を登る。
何度も何度も登ったこの坂。
今も胸にしこりの様に残る「あの人」と手を繋いだあの日がフラッシュバックする。
美しい「あの人」は言った。
「本当は貴方の奥さんの事聞いてみたいのに、怖くて聞けない」
世の中にありふれた不倫の一つ。
だが、織葉にはそれが何より美しい思い出になっていた。
今、この現実から逃避するかの様に。
美しい思い出をリフレインさせる。
どんなにインターネットが発達しても、僕らの心はそんな風にプログラミングされているみたいだ。
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…そんな事考えているうちに
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織葉「風邪気味なんでしょ?横になって」
ネト低「は、はい、、、」
おっぱいさわさわー
…グダ
おっぱいさわさわー
…グダ
織葉「ここまで来といてさぁ!
めんどくさいよそれ(ㆀ˘・з・˘)」
ネト低「ごめんなさい、でもここでしちゃったらもう二度と会ってくれませんよね?」
織葉「んんーそれはキミ次第だよ(╹◡╹)」
ネト低「じゃあ言いますけど、私『淋病』なんです、、、」
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織葉心の声『いやいやいやいやいやいや。
ふむう。じゃねーよ!流石に無理だろ!?
だって、性病だぜ!?』
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↓織葉(ストイック)
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織葉「あ、ちょっと、そのまんまマンコ出しっ放しにして待ってて、淋病の感染確率調べるから(╹◡╹)」
ウィキペディアによれば、コンドームをつければ、感染確率は大幅に下げられるとのこと。
ちなみにゴム無しでの感染確率は20-50%との事で、万が一感染したら尿道から膿が出て来て激しい痛みを伴うらしい。
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感染すれば、もちろん、嫁バレは避けられないだろう。
まともな神経をしていたなら挿入ではなく放流する場面だろう。
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だが、織葉はナンパ師だ。
こんな所で日和る様なヤワなメンタルでナンパ師を名乗ってるワケじゃあないッッ!!
(不倫でメンタルやられて、精神薬飲んでるけどね(^^;;)
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オラオラオラオラオラオラオラオラァァ!!
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昇天♡
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織葉「ヤッた後言うのも何なんだけど、感染してないと良いなぁ(・_・;」
ネト低「まあ、そうですよね…」
織葉「俺さ、別れたある女の人の事がまだずっと忘れられないんだよね、、、悩み聞いてくれる?」
ネト低「ハイ、良いですよ」
織葉「あ、じゃあ吉牛でも食べて帰ろ(╹◡╹)」
ネト低「良いですね♡」
テルーホ アウト
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インターネットの発達は僕等に何をもたらしたのだろう?
あるいは、その文明の利器は僕らから奪い取っていくのだろうか?
大切な何かを無くしている様な気もする今日この頃だ。
だけど、もしもそうだとしても、今日の織葉は満足だった。
冴えない彼女と冴えない自分。
冴えないSEXに冴えない晩餐。
インターネットを通じて出会った彼女はとても優しかった。
インターネット回線を通じて、織葉は人のぬくもりに触れることができた。
織葉「それじゃあね、バイバイ!」
ネト低「また会ってくれますか?」
織葉「それはキミ次第だよ(╹◡╹)」
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織葉は家に帰って…
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めちゃくちゃチンコ洗った。
おしまい。