19歳デリヘル嬢との思い出 〜秋の終わり告げる風、冬の始まりを告げる風〜
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いつかは僕も 君のような
優しい風になれるかな
冬になったら 枯れ葉を食べて
大きな風になれるかな
The wind knows how I feel
The wind knows how I feel
風は知ってるんだ 本当の事
Mr.Children♪ 『風 ~The wind knows how I feel~』
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…
…
※画像の女性は本編とは無関係です
…
…
ちん毛とまん毛がパーリーナイトする街、新宿。
時刻は21時を少し回ったところ。
JR新宿東口。
この日、ビジネススーツを身にまとった織葉(おりは)は、新宿という街のデザインにその身を溶け込ませていた。
ショーウィンドウに映る自分の姿に目をやる。
顎の周りの無精髭が、日々の多忙さを物語っていた。
織葉は少しだけダンディな男を気取って、ゆっくりと歩き出した。
…
…
↓織葉のセルフイメージ
…
↓実際の織葉
…
…
冷たいビル風が、秋の終わりを告げていた。
お気に入りのネクタイが風になびく。
今日も、ナンパのバイブル『ザ・ゲーム』を熟読してきた。毎日の予習復習。いわばナンパ界の計算ドリル。この秋のマストバイ。
カリスマナンパアーティストのミステリーと、その相棒スタイル。ピックアップアーティスト達の冒険譚。
「PUAは常に主体的で無くてはならない」
最高にクールな言葉だった。
…
街のプリズムは宝石箱の様に輝きを放っていた。
まるで魔法にかかったみたい。心が踊り出す。
さあ早く!魔法が解ける12時までに、僕だけのシンデレラを探しに行かなくちゃ!
…
さあ…
…
…
…
道ゆくぴちぴちギャルに声をかけていく。
1人目 シカト
2人目 シカト
3人目 シカト
4人目 塩対応
5人目 塩対応
6人目 シカト
7人目 シカト
8人目 塩対応
9人目 シカト
…
今日はだいぶ早い段階でメンタルがやられ始めた。
…
…
↓織葉のメンタルイメージ
…
10人目
キャバ嬢風の美女。
後ろから追いかける。
…
……意を決して、声をかける。
織葉「ど、どうも、こんばんは(._.)」
…
…
…
…塩対応
11人目…
西武新宿付近の横断歩道。
女子大生だろうか?
まだあどけなさの残る、ベレー帽を被った小柄な女の子。
人混みをかき分けて、声をかける。
織葉「あの、クリスチーネ剛田さんですよね?(╹◡╹)」
ベレー帽「きゃははww誰ですかw違いますけどww」
反応が良い。
どうやら、この子にはカバディを使う必要は全く無さそうだ。
…
しかし念のため…
…
カバディ(近距離パワー型)
…
ビタ止め。
…
…
クリスチーネ剛田 (スト値 5)
ジャイ子のペンネーム。小さめ、人懐っこいめ、色白め、若め、つーか19歳。漫画は描いていない。ガキ大将の兄も居ない。
…
織葉「遊ぼ!(╹◡╹)」
クリスチーネ「ごめんなさいw今から、知り合いと待ち合わせで。お兄さん南口のスタバの場所知りません?ww」
織葉「うーん、それなら逆方向かなー。もしかして、キミ東京の人じゃない?(^^)」
クリスチーネ「あー正解ーw実は東北から来ましたw」
地方の女性は反応が良い事を、織葉は経験から学んでいた。
織葉「じゃあさ、俺もスタバについてっていい?(╹◡╹)」
クリスチーネ「いやいやw待ち合わせ男の人なんでww気まずいですよww」
織葉「そうなんだー、そしたら、俺に彼氏紹介してくれる?」
クリスチーネ「あははww彼氏じゃなくて、仕事関係の人なんですけどねw」
この時間から?なんの仕事だろう?
織葉「んじゃ、その予定終わったら遊ぼ?(╹◡╹)」
女の子「うーん...ちょっと時間がどうかなぁ…」
これは、粘る感じでも無いのかな。
少し立ち話をしてから、LINE交換。
クリスチーネ「お兄さん、ネクタイの柄可愛いね♪」
織葉「君もベレー帽よく似合ってるよ(^_^*)」
IOIにはIOIで返す。
それがセオリーだったよな?ミステリー。
織葉「ありがと!また連絡するね(╹◡╹)」
クリスチーネ「はーいw」
…
……そして、数日が過ぎた。
……何度かのLINEのやり取りを経て。
再開の日がやって来た!
…
新宿アルタ前。
人混みの中で、織葉は彼女の姿を見つけた。
…
…
織葉「久しぶり(^^)重そうな荷物だね(^^;」
クリスチーネ「はい、いったんコインロッカーに預けて良いですか?ww」
クリスチーネは、大きなキャリーバッグを引きずっていた。
今日も東北から新宿へ来たのだ。
コインロッカーに寄ってから…
鳥貴族 in
…
まずは軽く乾杯。
他愛の無い世間話をする。
実はこれまで、クリスチーネ剛田の仕事の話には一度も触れてこなかった。
いや、なんとなく勘づいていたため、あえて触れなかったのだ。
…
クリスチーネ「実は…私、デリヘルで働いているんです!」
…
…
やはり…
ナンパ業界では、風俗嬢の事を『風の民』と呼ぶらしい。
クリスチーネ「私、経験人数ちゃんと数えててーw 今87人なんですよーww もーすぐ100人だ♡」
…
彼女がカウントしているのは、勲章の数だろうか?それとも、心の傷の数だろうか?
彼女は、あっけらかんとしているが、本心が掴みにくい。19歳にして何かを悟ったような。それでいて何も知らない世間知らずの様な。
…
鳥貴族 out
エレベーターで手を握る。
素早く唇を奪う。
グダはほとんど無い。
織葉「今夜は泊まるとこ無いんだよね?俺とホテルに行こう」
クリスチーネ「…うん、分かった」
しかし、織葉の心の中で何かが引っかかっていた。
これで良いのだろうか?
今日は最初から今まで、彼女からのIOIらしいIOIは、ほとんど感じていなかった。
…
↓織葉の祖母
…
…
駅前に戻り、コインロッカーから荷物を取ってくる。
2人で並んでホテルに向かって歩く。
織葉「キャリーバック重いでしょ?俺が持つよ(^^)」
クリスチーネ「ありがとー」
途中のコンビニでケーキを買ってあげる。
クリスチーネ「めっちゃ美味しそー♪」
織葉「良かったね(^ー^)」
ホテルまで2人で歩く。
決して、楽しい雰囲気が無いわけではない。
……だけど、何だろうこの違和感は。
…
ラブホテル in
…
手早く風呂にお湯を張る織葉。
ケーキをほおばる彼女。
織葉「俺にも、ケーキちょーだい(╹◡╹)」
クリスチーネ「いいよ、ハイ、あーんして♡」
織葉「あーーん(*´∇`*)もぐもぐ」
…
やっぱこれ、確実にいけるやつと見ていいよな?そうだよな?
……よし、ギラつこう。
…
しかし、この日の織葉は色々と考え過ぎて、完全に変なスイッチ入ってしまっていた。
まず事実から言うと、織葉はドMのヘンタイである。
さらにPUAは常に例外で無くてはならない。
そこから、導き出された行動は…
…
…
…
…
クリスチーネ剛田のミニスカートの中にいきなり顔面を突っ込み、パンティの上から股の匂いを存分に嗅ぎまくった後、舌先でパンティの上から股間を舐めまわした。
…
↓イメージ図
…
結果、グダられる…
理由は、織葉がキモかったから。
それともう1つ……
…
…
クリスチーネ「今はカレピッピのこと大好きだからエッチはダメー」
…
…
…
…
聞けば、元々客だった、とある男と付き合っているらしい。
浮気性で、全然大切にしてくれないダメンズらしいが、間の悪い事につい一昨日、愛を深めあったばかりらしい。
…
しかし、そこはITボーイ織葉。動じない。
スマホを握りしめ、光の速さでグーグル先生を起動。
検索 「彼氏グダ 崩し方」
オッケーGoogle!
ふむふむ、こんな手があるのか。
先人達の知恵にマジ感謝。
織葉「たまには彼氏以外の男と遊んだほうが女の魅力が増すらしいよ?」
織葉「一晩の遊びは悪いことじゃないって、そのまま付き合うわけじゃないんだから浮気にならないよ。」
次々に繰り出される、完全に男側の都合丸出しのロジック。先人達の知恵にマジ感謝。
…
クリスチーネ「んー!やっぱダメだよぉ〜カレピッピは裏切れないよぉ。だから、エッチはしないの♪」
…
…
↓イメージ図
…
…
ふぅ。落ち着け織葉。
喉がカラカラだ。
ひと休みして作戦を立て直そう。
さっき買った、ウィルキンソンで喉を潤す織葉。
クリスチーネ「あーあ、お風呂入りたいなー♪」
織葉「…あ、うん。いいよいいよ。さっき、お湯はっといたから。ゆっくり入っておいで(^^;」
クリスチーネ「えぇー一!?一緒に入ってくれないのぉー?」
…
…
織葉「理解不能理解不能理解不能理解不能」
…いや、理解不能ではあるものの、
…これは確実にチャンスなので、
…何だかんだで一緒に、
お風呂 in
…
一緒に湯船に浸かる。
織葉に背中を預ける彼女。
まるで恋人にする様だ。
身体に触られる事には、抵抗がないらしい。
やっぱり、風俗嬢だから?
…
キスをする。
髪に触れる。
首筋を指でなぞる。
おっぱいを揉む。
太ももに指を這わせる。
そのまま、太ももの1番奥へと指を...
いいぞ、いい雰囲気だ。
…
…
クリスチーネ「ダメよー!ダメダメ」
…
…
…
お風呂 out
髪を乾かしながら、鼻歌を歌う彼女。
織葉の知らない歌だ。
好きなミュージャンだろうか、アイドルだろうか?それとも、アニメか何かの曲なのかな?
…
ふと、自問自答する。
織葉は、本当の彼女自身を知ろうとしているか?
己の性欲と承認欲求にばかり目がいってないか?
あるいは、風俗嬢だからという理由で、彼女の事を差別的に見ていないか?
答えは明白だった。
そして、それはPUAとして。
いや、人として恥ずべき事だった。
…
もちろん、織葉がやっている事はたかがナンパだ。
女性を幸せにする。だなんて、口が裂けても言えない。
だけどそれでも、せめて織葉と関わってくれた女性とは良好な関係を築きたかった。
例えそれが一夜の夢物語だとしても…
そんなものはエゴであり、つまらないこだわりだと解っている。
だけど、それこそがPUAの矜持だと織葉は考えている。
なあ、アンタもそう思うよな?スタイル?
…
…
髪を乾かし終える彼女。
織葉「ベッドにおいで。少し、話をしようよ(^_^*)」
クリスチーネ「うん!いいよー」
…
…
ベッド in
ベッドで寄り添い、色んな話をした。
東北の地元の事。
家族の事。
友達の事。
カレピッピのどこに惹かれたのか。
ディズニーランドが大好きな事。
…
…
織葉「こっちに来て…」
キスをする。
髪に触れる。
首筋を指でなぞる。
おっぱいを揉む。
太ももに指を這わせる。
太ももの1番奥へと指を...
これはマジでいい雰囲気だぞ…
ムードは最高潮に盛り上がって……
…
…
クリスチーネ「ダメよー!ダメダメ」
…
…
…
まだだ、まだ終わらんよ!
もう一度だ!
おっぱいを揉む。
おっぱいを揉む。
おっぱいを揉む。
おっぱいを揉みながら……
…
いつしか、織葉は眠りに落ちていた。
…
…
…
翌朝。
織葉「おはよう(・_・」
クリスチーネ「おはよう」
時計を見る。
チェックアウトまで1時間を切っていた。
…
ラストチャンス!
モーニングギラ!
おっぱい&おっぱい&おっぱい。
そして下腹部からクリスチーネのクリスチーネに指を這わせる。
さらに、穴の中に指を挿れて、柔らかくかき混ぜる。
クリスチーネ「あんあんあんあんあーん♡」
いいぞいいぞ…
もっと官能的に。本能に訴えかけるんだ……
織葉「もう挿れても良いよね?(╹◡╹)」
…
クリスチーネ「ダメよー!ダメダメ」
…
…
織葉「オッケ、オッケ!じゃあ、スマタなら良いじゃん?ヾ(๑╹◡╹)ノ"」
…
…
クリスチーネ「スマタでも……ダメよー!ダメダメ」
…
…
…
…
まだまだまだーー!
織葉「ならば、手コキで頼む!( ͡° ͜ʖ ͡°)」
クリスチーネ「ダメよーダ...!」
織葉「頼むお願い!手コキ!手コキ!手コキ!一生のお願い!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」
クリスチーネ「分かったよぉ…仕方ないなぁ…」
…
…
…
…
…
…
ホテル out
…
外に出ると、朝焼けがやけに眩しい。
手を繋いで新宿駅に向かう二人。
昨晩の事を思い出す織葉。
今日のこれからの予定を嬉々として話す彼女。
昨日を見ている男。明日を見つめる女。
クリスチーネ「今日はねぇー!六本木ヒルズに行くの♪」
織葉「へぇー、それは良いね(^^)」
クリスチーネ「でしょ!チョコレートフォンデュ食べるんだぁ♪」
織葉「美味しそう!楽しみだね(^^)」
…
…
冷たいビル風はもう、秋の終わりでは無く、冬の始まりを告げていた。
織葉は何を得て、何を失ったのだろうか?
解らない。
その答えは、風だけが知っていた。
…
クリスチーネ「バイバイ♪お兄さん手マン上手だねぇ〜!気持ちよかったぁ♡」
織葉「……」
…
…
おしまい
元単体AV女優と仮想現実における、量子的実在論についての考察
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安直だけど純粋さが胸を打つのです
分かってながら僕らは猥褻
情報過多で簡略化だぜ 文明の利器は
僕らをどうして何処へ運んでく
Mr.Children♪ 『旅人』
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※画像の女性は本編とは無関係です
...
...
...
土曜日の昼下がり。
今にも泣き出しそうな空の下。
まるで、夏が来るのを焦らすように、梅雨の気配が空気中に、息を潜ませていた。
…
こんな時間にナンパ出来るなんて、いつぶりだろうか?
織葉(おりは)は物思いに耽り、JR新宿南口に佇んでいた。
※織葉はワケあって、普段、平日の夜〜終電のみの、厳しい活動限界が科せられている
…
夕べ、『ザ・ゲーム』という本を読んでいた。
その中で、カリスマナンパアーティストのミステリーはこう言った。
「俺はブスを拒まない。男も拒まない。拒むのは、ヤリたい女だけだ」
...
...
正直シビれた...
シビれまくっていた...
これがアメリカ。これがPUA。
否が応でも、織葉のセルフイメージは高まっていった。
↓織葉のセルフイメージ
↓実際の織葉
...
織葉は静かに空気を大きく吸い込んだ。
そして、ゆっくりと吐き出した。
心地良い緊張感が、身体いっぱい広がるのを味わう。
微かに鼻腔をくすぐる、初夏の匂い。
さあ、最高の女性と最高の恋をしよう。
たとえそれが、儚い虚構の夢でもかまわない。
刹那のトキメキを抱きしめたいのさ。
さあ...
…
...
...
道ゆくぴちぴちギャルに声をかけていく。
1人目 シカト
2人目 シカト
3人目 シカト
フットワーク軽快に行くぜ♪
4人目 シカト
5人目 シカト
6人目 シカト
ヘイヘイヘイィー♪
...
10人目 シカト
うぇいうぇいうぇいー(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
11人目 シカト
12人目 シカト
13人目 シカト
14人目 シカト
15人目 シカト
16人目 シカト
17人目 シカト
...
20人目 シカト
...
...
...
30人目 シカト
...
...
33人目
遠くに目をやると、周囲の人混みよりも、ゆっくりと歩くお姉さん。
知ってる。『タートルレディ』って言うんだろ?
すかさず声をかける。
織葉「あの、お急ぎのところ恐縮です。10秒だけナンパさせて頂いても、宜しいでしょうか?(╹◡╹)」
お姉さん「...」
...またシカトなのか?
いや、答えはNOだ。
彼女の口角が、僅かにニヤリと上がっていたのを、織葉は見逃していなかった。
すぐに、早足で後ろから追いかける。
...
...
...
バック...
カバディ!!
...
...
ビタ止め。
織葉「お姉さん、遊ぼうよー(╹◡╹)」
お姉さん「もう、分かったよww ハイハイ10秒だけねww」
...
ミステリアスセクシー (スト7)
特徴:整った顔立ち、多分元ギャル、アラサー、露出少ないのに謎のエロティック。
織葉「何してんの?(^^)」
ミステリアスセクシー「今から、合コン行くのー」
織葉「えー、そんなの行くより、俺と遊ぼうよう(╹◡╹)」
セクシー「いやいや、もうすぐ皆集まるしww」
仕方なく平行トークに移行。
世間ズレしてるタイプなのだろうか。
コミュニケーションのテンポが織葉と噛み合いにくい。
なんだかんだ、10分くらい歩いて、目的の店に到着。
織葉「そんじゃ、俺はこの辺で。合コン頑張ってね。良い男いるといいね」
セクシー「え、普通はここで、連絡先交換するんじゃないの?ww」
織葉「ああ、交換したかったの?w それなら、教えてあげるけど?」
セクシー「なにそれw」
LINE交換
織葉「ま、合コンにいい男が居なければ連絡して来なよ」
セクシー「はーいw」
...
...
ヘイ、ミステリー!今のを見てたかい?
俺のネグも少しはサマになってきただろう?
...
...
その後も、引き続き、街で声をかけ続けていた。
...
...
そして、数時間後...
さっきのミステリアスセクシーから着信アリ♪
セクシー「合コンつまんなーい」
織葉「だから俺と遊べば良かったじゃん(^^)」
セクシー「早く帰りたーい」
織葉「俺、まだ新宿居るから、抜けちゃいなよ(╹◡╹)」
セクシー「んーもうちょい、終わんなそう」
織葉「終わったら、また連絡して」
セクシー「分かったぁー」
...
しばらく後、無事に合流。
彼女曰く、二次会を断ってきた手前、新宿からは離れたいとの事。
よって西東京方面に数駅行ったローカル駅へ向かう。
彼女の家の近くとの事。
織葉「カラオケでも行こっか(╹◡╹)」
セクシー「いいねー」
道すがら、身の上話をした。
彼女は昔は役者を目指していたらしい。
諦めて一般職についたものの、今はもう一度夢を目指してるらしい。
「生活はカツカツで大変だけどね」と彼女は苦笑した。
夢に真剣に立ち向かうということは、その夢が破れてしまう可能性も引き受ける事だと、織葉は思う。
大抵の人は、その現実に直面する事を避ける。
夢は夢のままで見ていたいと考え、やがては忘れ去ってしまう。
だから、彼女は強い人なんだと織葉は思った。
そして、彼女にもそれを話したと思う。
彼女は何も言わなかった。
月だけが2人を見ていた。
...
...
カラオケ in
終電まで2時間余り。
今日は活動限界(終電)リミット解除も辞さない構え。
織葉「少しゆっくり話そうよ(^^)」
セクシー「えー歌いたいー」
織葉「じゃ、じゃあ少し歌おうか(^^;」
非常にまずい。
掴み所がなく、主導権が握れない。
...だが
歌がひと段落した所で、距離を詰める。
あたまナデナデ、しようとするも。
柔らかく、しかし完全に拒否。
ダメだ、全く食いつきが感じられない。
...
刻一刻と過ぎゆく時間。
...焦り始める織葉
...
なんとか雰囲気を作ろうとするも、ヒラリとかわされてしまう。
...タイムアップ
カラオケ out
しまった、粘りすぎた...
終電はもう無い。
織葉「(´-`).。oOこうなったら、雰囲気の良いバーか何かで仕切り直して、延長戦だ。ゴール地点は彼女の家。いける!」
...だがしかし
セクシー「私、もう帰るね!ありがとー」
織葉「え?嘘でしょ?ひどいよう、置いてかないでよう(/ _ ; )」
セクシー「この後、友達の家行くから!バイバイ」
もちろん、あれやこれや粘るも...
取りつく余地も無く...
屈辱の逆放流。
...
...
ローカル駅で立ち尽くす織葉。
...だけど
反省なんか、後からいくらでもできる。
ローカル駅とは言え、人はまだ歩いてる。
都心からの飲み会帰りを狙うんだ!
諦めるにはまだ早い!
...
...
しかし、明らかに不審者と間違えられる織葉。
...
やがて人もまばらに。
...
...
...
そして、街は完全に死んだ。
結局、その日は始発で帰った織葉であった...
...
...
...
...時は流れ、数ヶ月後
織葉は自宅で、過去に収集した女性達の連絡先に、ザオラルLINEを送っていた。
そして、ふと、タイムラインを見ると、例のミステリアスセクシーお姉さんが投稿していた。
織葉「(´-`).。oOハハ、懐かしいな。前にこの人に負けて、散々な目にあったっけか」
...
...
ふと気になり、投稿の内容から、名前をグーグル先生で検索してみる。
...
...
結論から言おう...
ミステリアスセクシーお姉さんは...
元有名単体AV女優だった...
光の速度で『xvideo』(アダルト動画サイト)へアクセス。
やはり間違いない。彼女本人だ...
そして...
右手にTENGA。
左手にはペペローション。
...
...
元単体AV女優...
…
バーチャル準即
...
...
織葉「ふう、これが今話題のVRってやつか」
おしまい
クリスティアーノ・ロナウドとポケモンマスターとベイマックスの件
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忘れて過ごしてんだ そんな光景は
今じゃ女房も子もある
でもこんな風にひどく蒸し暑い日は
思い出してしまうんだ
...
エビバデ・クラップ・ユアー・ハンズ
有楽町で今夜ホステスさんと遊ぶよ
でもこんな風にひどく蒸し暑い日は
思い出してしまうんだ
思い出したくないが
思い出してしまうんだ
Mr.Children♪ 『こんな風にひどく蒸し暑い日』
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陰毛と陰毛が交差する街、新宿。
週末で浮き足立った人ごみの中に、織葉(おりは)は佇んでいた。
昨日、ザ・ゲームという本を読んだ。
その中で、最高のナンパアーティスト『ミステリー』が言っていた。
イイ女を見かけたら、こう声をかけると良いらしい。
...
...
「やあ、君達パーティでもやっているのかい?」
このセリフで大抵のイイ女はイチコロらしい。楽勝。さすがUSA。イメージトレーニングは完璧だ。
↓織葉のセルフイメージ
↓実際の織葉
この日、煌めく街の灯りが、まるで織葉の心に共鳴する様に、輝きを放っていた。
胸騒ぎが止まらない。
今夜はとびっきりの夜になりそうさ。
...
...
道ゆくぴちぴちギャルに声をかけていく。
1人目 シカト
2人目 シカト
3人目 シカト
...
10人目 シカト
ん?
ああ、うん。まだ大丈夫。
...
20人目 シカト
???「神様は割と試練を与えたがる」
...
30人目 シカト
31人目
遠くに、白いシャツを着た、ぽっちゃり気味の女の子を発見。
...
ダッシュ!!
...
からの、
...
...
パワーカバディ。
ビタ止め。
織葉「こんばんは、遊びましょ(^^)」
ぽちゃ子「いやいや、えwwなんなんですか?」
ベイマックス(スト4)
特徴:女子大生、指原莉乃を膨らませた感じ、真っ白いシャツ、ぽっちゃり、おっぱい、ベイマックス
織葉「白いシャツ良く似合ってるね(^^)とっても可愛いよ。今から遊ぼ(╹◡╹)」
ベイマックス「いやいや、これから、この近くに住んでる友達の家で、誕生日会やるんですよーww」
程なくして、歩き出すベイマックス。
平行トークに移る。
織葉「んー、そしたらさ、お友達の家の近くまで送る!」
ベイマックス「えwwまあ良いですけどw」
なんだかんだで、別れ際にLINE交換。
織葉「また今度、連絡するね(^^)」
ベイマ「分かりましたw」
...
...
.......そして、再会の日が来た
さらに、この日は年に数回の特異点。
活動限界リミット解除の日。
(※ふだんの織葉には平日夜〜終電までと、厳しい活動限界が科せられている)
そして、待ち合わせは夕方5時。
いつもより、いくぶん時間の猶予がある。
...
...
...
織葉「こんにちは(^^) あ、今日も白いシャツ着てきたんだね!相変わらず、良く似合ってるね(^^)」
ベイマ「えへへ、ありがとうございますw」
良く見ると、バッチリ気合いメイクしてきてくれた模様。
ん?これは、ザ・ゲームに書いてあった、IOIというやつなのか?いけるやつなのか?教えてくれミステリー。いや待て待て、落ち着くんだ織葉。PUAはいつでも例外で無くてはならない。
...
...
はやる気持ちを抑えながら、HUB in
どうやら、ベイマックスは少し緊張しているようだ。
当たり障りのない会話。
部活の話。
友達の話。
バイトの話。
この前、初めての彼氏が出来そうになって、でも上手くいかなかった話。
初めての...
そう...ベイマックスは『処女』だった...
...
...
...
...
...
小一時間程度和む。
織葉「最近、ポケモンGOハマってて(^^)」
ベイマ「あ、わたしもやってますw」
織葉「今から、2人でポッポ集めに行かない?」
ベイマ「ポッポw良いですよw」
...
...
新宿の街を2人のポケモンマスターが練り歩く。
....
織葉「少し歩き疲れたねーまだ時間も早いし、カラオケ行こうよ(^^)」
ベイマ「え、個室はちょっと...」
織葉「なに変な想像してんの、カラ館に新種のポケモンいるかも知んないじゃん(╹◡╹)」
ベイマ「変なことしたら帰りますからね!」
...
カラ館 in
ベイマ「なんか歌ってくださいよw」
織葉「誰が好きなの?」
ベイマ「ミスチル大好きです」
織葉「え?マジで!?(((o(*゚▽゚*)o)))」
ギラつきを忘れて、ミスチル熱唱♬
ベイマ「歌い方寄せすぎてて、キモいですねww」
...
...
気を取り直して、ギラついていく。
少しづつ距離を詰めて手を握る。
肩に手を回す。
軽くハグ。
少しだけ、胸に触れる。
意外と抵抗は無い。
キス。
グダ。
一歩引いて、さわさわさわ。
もう一度。
キス。
ベイマ「うーん、ここじゃちょっと...」
織葉「そだね、部屋に移動しよ(^^)」
...
...
ホテル in
...
ベッドに連れて行き。
白いシャツを脱がせる。
彼女の緊張感が伝わってくる。
今夜だけは、素敵な夜にしてあげなくちゃ。
彼女の人生においての、例外になってあげなくちゃ。
なあ、そうだろ?ミステリー。
織葉「そろそろ...良いかな..?」
織葉の腕の中で小さくうなづく彼女
ベイマ「あ、やっぱりちょっと待ってください」
...
...
なんと、彼女は突然、涙を流し始めた。。。
...
織葉「大丈夫?σ(^_^;)」
ベイマ「シクシク、本当にごめんなさい。やっぱり、全然好きじゃ無い人とするのが、なんかちょっと...」
織葉「え..マジで?全然好きじゃないの?全然なの!?少し好きとかも無いの?...(-_-;)」
ベイマ「はい。本当にごめんなさい」
織葉「そうか...大丈夫。本当に無理しなくて良いんだよ。それなら、今日はやめとこう(・_・;」
ベイマ「いや、すみません。でも、平気です。挿れてください。」
織葉「.....」
...
...
...
しかし、この時、織葉は新種のポケモン『チングダー』に完全に支配されていた。
...
ベイマ「本当にごめんなさい!!突然泣かれたら男の人萎えちゃいますよね。。。」
...
あれやこれやと、八方手を尽くした。
しかし。
...
...
最強のポケモン『チングダー』微動だにせず。
...
...
...
もはや、これまでと思ったその時。
織葉に天啓走る!
織葉「あ、そうだ!いい事思いついた!(๑╹◡╹)ノ」
ベイマ「???」
織葉「おちんちん、ふにゃふにゃのまんまでいいからさ、スマタしてよ(╹◡╹)。キミ的にも、それならノーカンじゃんヾ(๑╹◡╹)ノ"」
ベイマ「。。。」
....
ホテル out
...
...
ねえ、ベイマックス...?
今でも時々思い出すんだ。
別れ際。
便所のゲロでも見るかの様な、蔑みに満ちた、キミのあの視線を。。。
おしまい
エロババアとの死闘
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あのひとから すれば僕は
年下の Dearest Friend
一度だけの 甘いKissも
忘れたふりして
映画の中の恋のように
抱きしめ眠る夜を
もう少しだけ 夢に見ていよう
いつの日にか 二人で
いつの日にか 二人で
♪Mr.Children 『いつの日にか二人で』
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...
...
...
...
ワークの帰り。
織葉(おりは)はいつもと違う街に降り立った。
ここは大人の街、恵比寿。
遊び慣れた大人達が集いし街。
そんなオシャンティーなこの街でも、PUAは常に例外で無くてはならない。
昨日、ザ・ゲームという本を読んできた。
予習を怠らない男。それが織葉。ぬかり無し。
なんだか、とっても不思議な夜さ。
今夜は奇跡が起こりそうな胸騒ぎがする。
さあ、ゲームのはじまりだ。
↓織葉のセルフイメージ
↓実際の織葉
道ゆくぴちぴちギャルに声をかけていく。
そして、いつものごとく、ガンシカ、塩対応、罵声を浴びていく。
1時間経過。
...
2時間経過。
...
徐々にせまり始める活動限界。
(※織葉はワケあって、基本、平日の夜〜終電までしかナンパ出来ない)
と、その時!遠くにやたらエロいお姉さん発見!
あ、やべ、お姉さん、改札に吸い込まれそう。
ダッシュ!!
からの、
× エロババア...
⚪︎セクシーなアラフォーのお姉たま
ビタ止めに成功!!
エロババア スト値6
特徴 アラフォー 肩めっちゃ出てる 酔っぱらい エロい
...
...
織葉「こんばんは、遊びましょー(╹◡╹)」
エロババア「ワイン一杯だけなら良いわよ」
織葉「(やたら話が早いな)ああ、じゃあコンビニで買って、お部屋で飲みませんか?(^^)」
エロババア「ええーー」
織葉「てか、SEXさせてくれませんか?」
エロババア「は?バカじゃないの!?wwwそんなにハッキリ言う人初めて見たww」
織葉「えへへへ(╹◡╹)」
エロババア「でも、さすがにそれはダメよw」
...と言う事で、金の蔵(※チェーン居酒屋)打診したが、これはガチグダ。
なので、お姉さんの知ってる高そうなバーin
さすがはアラフォー。違いが分かる大人。
...
なんか、所々死角になってるバー。
二階席のバーテンさんから死角になってるテーブルに着席。
自己紹介とかテキトーに15分くらい会話する。
名前やら仕事やら住んでるところやら。
フツウの会話。
...
いたって、フツウの会話。
...
...と、思ったら
...
...
エロババア「ねぇ、キスして...」
織葉「いや、どーしたいきなりww??」
...
...
...さらに
エロババア「隣に来て、身体触って...」
織葉「いや、だからどーしたよwwww」
エロババア「良いからきて」
織葉「てか、それなら、ホテル移動して普通にエッチしませんか?(・_・;」
エロババア「んー会ったばかりだし、それは無理」
織葉「理解不能理解不能理解不能」
仕方なく、隣に行ってエロババアの身体をサワサワ。
...
...
...
エロババア「私ね、ドMなの」
織葉「いや、まあ、そうなんですね(・_・;」
エロババア「あなたは?S?」
織葉「うん、ドSだよ(本当は超ドM)」
くっヤバい。
そろそろ活動限界か。
織葉「ねえ、そろそろ、一旦ホテル移動しましょうよ?(・_・;」
エロババア「明日も仕事早いからダーメ」
織葉「ふんぐっっ( ͡° ͜ʖ ͡°)」
はぁ...仕方ないか。
織葉「それなら、終電には少し早いけど、駅まで送るんで帰りましょう」
エロババア「うん」
織葉「良かったら、また会いたいので連絡先交換しませんか?」
LINE交換。
そして帰宅。
...
...
最寄駅に着いて、空腹だったので日高屋in
織葉「ギョウザうまっ(^^)」
♪プルルルル さっきのエロババアから 着信アリ
織葉「はい、もしもし、さっきはどうも(^^)」
エロババア「ねえ、もう家に着いた?」
織葉「日高屋でギョウザ食べてますね(╹◡╹)」
エロババア「ふーん。ねぇ今から私オナニーするから一緒にしない?」
織葉「理解不能理解不能理解不能。さすがに日高屋では無理ですかね...?(・_・;」
エロババア「じゃあ、私するから聞いてて」
...
...
織葉「ギョウザぱくぱく(´-`)」
エロババア「あんあんあんあーん!」
織葉「カラアゲぱくぱく(´-`)」
エロババア「あああーんあんあんあん!!」
日高屋 out
エロババア「ねえ、家に着いた?今度は一緒にしましょう?」
織葉「てか、それなら、さっき一緒にいた時、普通にヤれば良かったじゃないすかww」
エロババア「あんあんあんあーん!言葉で責めて!」
織葉「んん?こ、これがいいのかい?へへへ(クソ下手)」
エロババア「もっと!あああーんあんあんあん!!」
織葉「......(´-`)」
エロババア「はあ、スッキリした。おやすみ」
織葉「はい、おやすみなさい(・_・;」
...
...
...
...翌日
織葉「(´-`).。oOまあ、あの感じなら、次にアポれたら準即狙えるのかな」
...
...だかしかし
まさかの 死バン!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
...
...
織葉「いや、死ぬんかいっ!!」
おしまい