19歳デリヘル嬢との思い出 〜秋の終わり告げる風、冬の始まりを告げる風〜
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いつかは僕も 君のような
優しい風になれるかな
冬になったら 枯れ葉を食べて
大きな風になれるかな
The wind knows how I feel
The wind knows how I feel
風は知ってるんだ 本当の事
Mr.Children♪ 『風 ~The wind knows how I feel~』
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※画像の女性は本編とは無関係です
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ちん毛とまん毛がパーリーナイトする街、新宿。
時刻は21時を少し回ったところ。
JR新宿東口。
この日、ビジネススーツを身にまとった織葉(おりは)は、新宿という街のデザインにその身を溶け込ませていた。
ショーウィンドウに映る自分の姿に目をやる。
顎の周りの無精髭が、日々の多忙さを物語っていた。
織葉は少しだけダンディな男を気取って、ゆっくりと歩き出した。
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↓織葉のセルフイメージ
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↓実際の織葉
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冷たいビル風が、秋の終わりを告げていた。
お気に入りのネクタイが風になびく。
今日も、ナンパのバイブル『ザ・ゲーム』を熟読してきた。毎日の予習復習。いわばナンパ界の計算ドリル。この秋のマストバイ。
カリスマナンパアーティストのミステリーと、その相棒スタイル。ピックアップアーティスト達の冒険譚。
「PUAは常に主体的で無くてはならない」
最高にクールな言葉だった。
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街のプリズムは宝石箱の様に輝きを放っていた。
まるで魔法にかかったみたい。心が踊り出す。
さあ早く!魔法が解ける12時までに、僕だけのシンデレラを探しに行かなくちゃ!
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さあ…
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道ゆくぴちぴちギャルに声をかけていく。
1人目 シカト
2人目 シカト
3人目 シカト
4人目 塩対応
5人目 塩対応
6人目 シカト
7人目 シカト
8人目 塩対応
9人目 シカト
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今日はだいぶ早い段階でメンタルがやられ始めた。
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↓織葉のメンタルイメージ
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10人目
キャバ嬢風の美女。
後ろから追いかける。
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……意を決して、声をかける。
織葉「ど、どうも、こんばんは(._.)」
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…塩対応
11人目…
西武新宿付近の横断歩道。
女子大生だろうか?
まだあどけなさの残る、ベレー帽を被った小柄な女の子。
人混みをかき分けて、声をかける。
織葉「あの、クリスチーネ剛田さんですよね?(╹◡╹)」
ベレー帽「きゃははww誰ですかw違いますけどww」
反応が良い。
どうやら、この子にはカバディを使う必要は全く無さそうだ。
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しかし念のため…
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カバディ(近距離パワー型)
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ビタ止め。
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クリスチーネ剛田 (スト値 5)
ジャイ子のペンネーム。小さめ、人懐っこいめ、色白め、若め、つーか19歳。漫画は描いていない。ガキ大将の兄も居ない。
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織葉「遊ぼ!(╹◡╹)」
クリスチーネ「ごめんなさいw今から、知り合いと待ち合わせで。お兄さん南口のスタバの場所知りません?ww」
織葉「うーん、それなら逆方向かなー。もしかして、キミ東京の人じゃない?(^^)」
クリスチーネ「あー正解ーw実は東北から来ましたw」
地方の女性は反応が良い事を、織葉は経験から学んでいた。
織葉「じゃあさ、俺もスタバについてっていい?(╹◡╹)」
クリスチーネ「いやいやw待ち合わせ男の人なんでww気まずいですよww」
織葉「そうなんだー、そしたら、俺に彼氏紹介してくれる?」
クリスチーネ「あははww彼氏じゃなくて、仕事関係の人なんですけどねw」
この時間から?なんの仕事だろう?
織葉「んじゃ、その予定終わったら遊ぼ?(╹◡╹)」
女の子「うーん...ちょっと時間がどうかなぁ…」
これは、粘る感じでも無いのかな。
少し立ち話をしてから、LINE交換。
クリスチーネ「お兄さん、ネクタイの柄可愛いね♪」
織葉「君もベレー帽よく似合ってるよ(^_^*)」
IOIにはIOIで返す。
それがセオリーだったよな?ミステリー。
織葉「ありがと!また連絡するね(╹◡╹)」
クリスチーネ「はーいw」
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……そして、数日が過ぎた。
……何度かのLINEのやり取りを経て。
再開の日がやって来た!
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新宿アルタ前。
人混みの中で、織葉は彼女の姿を見つけた。
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織葉「久しぶり(^^)重そうな荷物だね(^^;」
クリスチーネ「はい、いったんコインロッカーに預けて良いですか?ww」
クリスチーネは、大きなキャリーバッグを引きずっていた。
今日も東北から新宿へ来たのだ。
コインロッカーに寄ってから…
鳥貴族 in
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まずは軽く乾杯。
他愛の無い世間話をする。
実はこれまで、クリスチーネ剛田の仕事の話には一度も触れてこなかった。
いや、なんとなく勘づいていたため、あえて触れなかったのだ。
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クリスチーネ「実は…私、デリヘルで働いているんです!」
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やはり…
ナンパ業界では、風俗嬢の事を『風の民』と呼ぶらしい。
クリスチーネ「私、経験人数ちゃんと数えててーw 今87人なんですよーww もーすぐ100人だ♡」
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彼女がカウントしているのは、勲章の数だろうか?それとも、心の傷の数だろうか?
彼女は、あっけらかんとしているが、本心が掴みにくい。19歳にして何かを悟ったような。それでいて何も知らない世間知らずの様な。
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鳥貴族 out
エレベーターで手を握る。
素早く唇を奪う。
グダはほとんど無い。
織葉「今夜は泊まるとこ無いんだよね?俺とホテルに行こう」
クリスチーネ「…うん、分かった」
しかし、織葉の心の中で何かが引っかかっていた。
これで良いのだろうか?
今日は最初から今まで、彼女からのIOIらしいIOIは、ほとんど感じていなかった。
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↓織葉の祖母
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駅前に戻り、コインロッカーから荷物を取ってくる。
2人で並んでホテルに向かって歩く。
織葉「キャリーバック重いでしょ?俺が持つよ(^^)」
クリスチーネ「ありがとー」
途中のコンビニでケーキを買ってあげる。
クリスチーネ「めっちゃ美味しそー♪」
織葉「良かったね(^ー^)」
ホテルまで2人で歩く。
決して、楽しい雰囲気が無いわけではない。
……だけど、何だろうこの違和感は。
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ラブホテル in
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手早く風呂にお湯を張る織葉。
ケーキをほおばる彼女。
織葉「俺にも、ケーキちょーだい(╹◡╹)」
クリスチーネ「いいよ、ハイ、あーんして♡」
織葉「あーーん(*´∇`*)もぐもぐ」
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やっぱこれ、確実にいけるやつと見ていいよな?そうだよな?
……よし、ギラつこう。
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しかし、この日の織葉は色々と考え過ぎて、完全に変なスイッチ入ってしまっていた。
まず事実から言うと、織葉はドMのヘンタイである。
さらにPUAは常に例外で無くてはならない。
そこから、導き出された行動は…
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クリスチーネ剛田のミニスカートの中にいきなり顔面を突っ込み、パンティの上から股の匂いを存分に嗅ぎまくった後、舌先でパンティの上から股間を舐めまわした。
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↓イメージ図
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結果、グダられる…
理由は、織葉がキモかったから。
それともう1つ……
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クリスチーネ「今はカレピッピのこと大好きだからエッチはダメー」
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聞けば、元々客だった、とある男と付き合っているらしい。
浮気性で、全然大切にしてくれないダメンズらしいが、間の悪い事につい一昨日、愛を深めあったばかりらしい。
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しかし、そこはITボーイ織葉。動じない。
スマホを握りしめ、光の速さでグーグル先生を起動。
検索 「彼氏グダ 崩し方」
オッケーGoogle!
ふむふむ、こんな手があるのか。
先人達の知恵にマジ感謝。
織葉「たまには彼氏以外の男と遊んだほうが女の魅力が増すらしいよ?」
織葉「一晩の遊びは悪いことじゃないって、そのまま付き合うわけじゃないんだから浮気にならないよ。」
次々に繰り出される、完全に男側の都合丸出しのロジック。先人達の知恵にマジ感謝。
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クリスチーネ「んー!やっぱダメだよぉ〜カレピッピは裏切れないよぉ。だから、エッチはしないの♪」
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↓イメージ図
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…
ふぅ。落ち着け織葉。
喉がカラカラだ。
ひと休みして作戦を立て直そう。
さっき買った、ウィルキンソンで喉を潤す織葉。
クリスチーネ「あーあ、お風呂入りたいなー♪」
織葉「…あ、うん。いいよいいよ。さっき、お湯はっといたから。ゆっくり入っておいで(^^;」
クリスチーネ「えぇー一!?一緒に入ってくれないのぉー?」
…
…
織葉「理解不能理解不能理解不能理解不能」
…いや、理解不能ではあるものの、
…これは確実にチャンスなので、
…何だかんだで一緒に、
お風呂 in
…
一緒に湯船に浸かる。
織葉に背中を預ける彼女。
まるで恋人にする様だ。
身体に触られる事には、抵抗がないらしい。
やっぱり、風俗嬢だから?
…
キスをする。
髪に触れる。
首筋を指でなぞる。
おっぱいを揉む。
太ももに指を這わせる。
そのまま、太ももの1番奥へと指を...
いいぞ、いい雰囲気だ。
…
…
クリスチーネ「ダメよー!ダメダメ」
…
…
…
お風呂 out
髪を乾かしながら、鼻歌を歌う彼女。
織葉の知らない歌だ。
好きなミュージャンだろうか、アイドルだろうか?それとも、アニメか何かの曲なのかな?
…
ふと、自問自答する。
織葉は、本当の彼女自身を知ろうとしているか?
己の性欲と承認欲求にばかり目がいってないか?
あるいは、風俗嬢だからという理由で、彼女の事を差別的に見ていないか?
答えは明白だった。
そして、それはPUAとして。
いや、人として恥ずべき事だった。
…
もちろん、織葉がやっている事はたかがナンパだ。
女性を幸せにする。だなんて、口が裂けても言えない。
だけどそれでも、せめて織葉と関わってくれた女性とは良好な関係を築きたかった。
例えそれが一夜の夢物語だとしても…
そんなものはエゴであり、つまらないこだわりだと解っている。
だけど、それこそがPUAの矜持だと織葉は考えている。
なあ、アンタもそう思うよな?スタイル?
…
…
髪を乾かし終える彼女。
織葉「ベッドにおいで。少し、話をしようよ(^_^*)」
クリスチーネ「うん!いいよー」
…
…
ベッド in
ベッドで寄り添い、色んな話をした。
東北の地元の事。
家族の事。
友達の事。
カレピッピのどこに惹かれたのか。
ディズニーランドが大好きな事。
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織葉「こっちに来て…」
キスをする。
髪に触れる。
首筋を指でなぞる。
おっぱいを揉む。
太ももに指を這わせる。
太ももの1番奥へと指を...
これはマジでいい雰囲気だぞ…
ムードは最高潮に盛り上がって……
…
…
クリスチーネ「ダメよー!ダメダメ」
…
…
…
まだだ、まだ終わらんよ!
もう一度だ!
おっぱいを揉む。
おっぱいを揉む。
おっぱいを揉む。
おっぱいを揉みながら……
…
いつしか、織葉は眠りに落ちていた。
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…
翌朝。
織葉「おはよう(・_・」
クリスチーネ「おはよう」
時計を見る。
チェックアウトまで1時間を切っていた。
…
ラストチャンス!
モーニングギラ!
おっぱい&おっぱい&おっぱい。
そして下腹部からクリスチーネのクリスチーネに指を這わせる。
さらに、穴の中に指を挿れて、柔らかくかき混ぜる。
クリスチーネ「あんあんあんあんあーん♡」
いいぞいいぞ…
もっと官能的に。本能に訴えかけるんだ……
織葉「もう挿れても良いよね?(╹◡╹)」
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クリスチーネ「ダメよー!ダメダメ」
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織葉「オッケ、オッケ!じゃあ、スマタなら良いじゃん?ヾ(๑╹◡╹)ノ"」
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…
クリスチーネ「スマタでも……ダメよー!ダメダメ」
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まだまだまだーー!
織葉「ならば、手コキで頼む!( ͡° ͜ʖ ͡°)」
クリスチーネ「ダメよーダ...!」
織葉「頼むお願い!手コキ!手コキ!手コキ!一生のお願い!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」
クリスチーネ「分かったよぉ…仕方ないなぁ…」
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ホテル out
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外に出ると、朝焼けがやけに眩しい。
手を繋いで新宿駅に向かう二人。
昨晩の事を思い出す織葉。
今日のこれからの予定を嬉々として話す彼女。
昨日を見ている男。明日を見つめる女。
クリスチーネ「今日はねぇー!六本木ヒルズに行くの♪」
織葉「へぇー、それは良いね(^^)」
クリスチーネ「でしょ!チョコレートフォンデュ食べるんだぁ♪」
織葉「美味しそう!楽しみだね(^^)」
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冷たいビル風はもう、秋の終わりでは無く、冬の始まりを告げていた。
織葉は何を得て、何を失ったのだろうか?
解らない。
その答えは、風だけが知っていた。
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クリスチーネ「バイバイ♪お兄さん手マン上手だねぇ〜!気持ちよかったぁ♡」
織葉「……」
…
…
おしまい