クリスティアーノ・ロナウドとポケモンマスターとベイマックスの件
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忘れて過ごしてんだ そんな光景は
今じゃ女房も子もある
でもこんな風にひどく蒸し暑い日は
思い出してしまうんだ
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エビバデ・クラップ・ユアー・ハンズ
有楽町で今夜ホステスさんと遊ぶよ
でもこんな風にひどく蒸し暑い日は
思い出してしまうんだ
思い出したくないが
思い出してしまうんだ
Mr.Children♪ 『こんな風にひどく蒸し暑い日』
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陰毛と陰毛が交差する街、新宿。
週末で浮き足立った人ごみの中に、織葉(おりは)は佇んでいた。
昨日、ザ・ゲームという本を読んだ。
その中で、最高のナンパアーティスト『ミステリー』が言っていた。
イイ女を見かけたら、こう声をかけると良いらしい。
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「やあ、君達パーティでもやっているのかい?」
このセリフで大抵のイイ女はイチコロらしい。楽勝。さすがUSA。イメージトレーニングは完璧だ。
↓織葉のセルフイメージ
↓実際の織葉
この日、煌めく街の灯りが、まるで織葉の心に共鳴する様に、輝きを放っていた。
胸騒ぎが止まらない。
今夜はとびっきりの夜になりそうさ。
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道ゆくぴちぴちギャルに声をかけていく。
1人目 シカト
2人目 シカト
3人目 シカト
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10人目 シカト
ん?
ああ、うん。まだ大丈夫。
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20人目 シカト
???「神様は割と試練を与えたがる」
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30人目 シカト
31人目
遠くに、白いシャツを着た、ぽっちゃり気味の女の子を発見。
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ダッシュ!!
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からの、
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パワーカバディ。
ビタ止め。
織葉「こんばんは、遊びましょ(^^)」
ぽちゃ子「いやいや、えwwなんなんですか?」
ベイマックス(スト4)
特徴:女子大生、指原莉乃を膨らませた感じ、真っ白いシャツ、ぽっちゃり、おっぱい、ベイマックス
織葉「白いシャツ良く似合ってるね(^^)とっても可愛いよ。今から遊ぼ(╹◡╹)」
ベイマックス「いやいや、これから、この近くに住んでる友達の家で、誕生日会やるんですよーww」
程なくして、歩き出すベイマックス。
平行トークに移る。
織葉「んー、そしたらさ、お友達の家の近くまで送る!」
ベイマックス「えwwまあ良いですけどw」
なんだかんだで、別れ際にLINE交換。
織葉「また今度、連絡するね(^^)」
ベイマ「分かりましたw」
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.......そして、再会の日が来た
さらに、この日は年に数回の特異点。
活動限界リミット解除の日。
(※ふだんの織葉には平日夜〜終電までと、厳しい活動限界が科せられている)
そして、待ち合わせは夕方5時。
いつもより、いくぶん時間の猶予がある。
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織葉「こんにちは(^^) あ、今日も白いシャツ着てきたんだね!相変わらず、良く似合ってるね(^^)」
ベイマ「えへへ、ありがとうございますw」
良く見ると、バッチリ気合いメイクしてきてくれた模様。
ん?これは、ザ・ゲームに書いてあった、IOIというやつなのか?いけるやつなのか?教えてくれミステリー。いや待て待て、落ち着くんだ織葉。PUAはいつでも例外で無くてはならない。
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はやる気持ちを抑えながら、HUB in
どうやら、ベイマックスは少し緊張しているようだ。
当たり障りのない会話。
部活の話。
友達の話。
バイトの話。
この前、初めての彼氏が出来そうになって、でも上手くいかなかった話。
初めての...
そう...ベイマックスは『処女』だった...
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小一時間程度和む。
織葉「最近、ポケモンGOハマってて(^^)」
ベイマ「あ、わたしもやってますw」
織葉「今から、2人でポッポ集めに行かない?」
ベイマ「ポッポw良いですよw」
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新宿の街を2人のポケモンマスターが練り歩く。
....
織葉「少し歩き疲れたねーまだ時間も早いし、カラオケ行こうよ(^^)」
ベイマ「え、個室はちょっと...」
織葉「なに変な想像してんの、カラ館に新種のポケモンいるかも知んないじゃん(╹◡╹)」
ベイマ「変なことしたら帰りますからね!」
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カラ館 in
ベイマ「なんか歌ってくださいよw」
織葉「誰が好きなの?」
ベイマ「ミスチル大好きです」
織葉「え?マジで!?(((o(*゚▽゚*)o)))」
ギラつきを忘れて、ミスチル熱唱♬
ベイマ「歌い方寄せすぎてて、キモいですねww」
...
...
気を取り直して、ギラついていく。
少しづつ距離を詰めて手を握る。
肩に手を回す。
軽くハグ。
少しだけ、胸に触れる。
意外と抵抗は無い。
キス。
グダ。
一歩引いて、さわさわさわ。
もう一度。
キス。
ベイマ「うーん、ここじゃちょっと...」
織葉「そだね、部屋に移動しよ(^^)」
...
...
ホテル in
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ベッドに連れて行き。
白いシャツを脱がせる。
彼女の緊張感が伝わってくる。
今夜だけは、素敵な夜にしてあげなくちゃ。
彼女の人生においての、例外になってあげなくちゃ。
なあ、そうだろ?ミステリー。
織葉「そろそろ...良いかな..?」
織葉の腕の中で小さくうなづく彼女
ベイマ「あ、やっぱりちょっと待ってください」
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なんと、彼女は突然、涙を流し始めた。。。
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織葉「大丈夫?σ(^_^;)」
ベイマ「シクシク、本当にごめんなさい。やっぱり、全然好きじゃ無い人とするのが、なんかちょっと...」
織葉「え..マジで?全然好きじゃないの?全然なの!?少し好きとかも無いの?...(-_-;)」
ベイマ「はい。本当にごめんなさい」
織葉「そうか...大丈夫。本当に無理しなくて良いんだよ。それなら、今日はやめとこう(・_・;」
ベイマ「いや、すみません。でも、平気です。挿れてください。」
織葉「.....」
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しかし、この時、織葉は新種のポケモン『チングダー』に完全に支配されていた。
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ベイマ「本当にごめんなさい!!突然泣かれたら男の人萎えちゃいますよね。。。」
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あれやこれやと、八方手を尽くした。
しかし。
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最強のポケモン『チングダー』微動だにせず。
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もはや、これまでと思ったその時。
織葉に天啓走る!
織葉「あ、そうだ!いい事思いついた!(๑╹◡╹)ノ」
ベイマ「???」
織葉「おちんちん、ふにゃふにゃのまんまでいいからさ、スマタしてよ(╹◡╹)。キミ的にも、それならノーカンじゃんヾ(๑╹◡╹)ノ"」
ベイマ「。。。」
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ホテル out
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...
ねえ、ベイマックス...?
今でも時々思い出すんだ。
別れ際。
便所のゲロでも見るかの様な、蔑みに満ちた、キミのあの視線を。。。
おしまい